ボリビアでの活動 其の二 「エコサントイレ」

~赤ちゃんの命を守りたい!~

PICT3573.JPG(写真)エコサントイレ建設の様子 ボリビア人男性と結婚し、現地で子どもを出産した瀧本は、ある日自分の子どもの体調がよくないことに気づく。下痢が止まらず、自分の腕の中で弱っていく我が子。その原因を調べてみると、普段の生活で利用している「水」にあることがわかった。

トイレの無いこの地域で、人々は水辺の茂みや畑、森の中などちょっと身を隠せる場所に自由に用を足していた。これらの汚物が雨水や地下水を通じて川に流れだし、川の水を汚染することにつながっていたのだ。そして汚染された川の水を使うことによって腸チフス、アメーバ赤痢、コレラといった感染症によって村の住民、特に子どもたちの健康に大きな被害が出ていることがわかってきた。

「この地域でトイレのある家族はいくつあるのだろうか?」疑問を持った瀧本が行った30家族への聞き込みでは、わずか2家族しかトイレを設置していないことが判明。「トイレは必要である」と考えている人も多い一方で、貧しい経済状況からトイレを設置できない現状も明らかになった。

そこでDIFARが住民に提案したのが、“エコサントイレ”の設置である。

“エコサントイレ”とは、「手作りで建設できて、水もいらず、環境にやさしい」として知られるトイレのこと。構成員全員が「トイレは必要である」と賛同した家族からDIFARの技術協力の下、エコサントイレの建設が始まった。

事業2エコサントイレ2.jpg(写真)できあがったエコサントイレ DIFARHP.jpg(写真)プロジェクトに参加した人々


トイレ作りの費用は一部住民に負担してもらう形でトイレ建設を進めたが、「自分たちで作れて、管理も自分たちででき、しかも溜まった糞尿をたい肥化して使用できる」と、エコサントイレの評判は次第に広まり、更に住民たちはこの機会を通じて、子どもたちの下痢の原因についてや、手洗いを行って病気を予防することについても学んでいった。

このプロジェクトは2008年までに500基以上のエコサントイレがサン・イシドロ川周辺に点在する集落に設置され、現在も地域の公衆衛生の向上に寄与している。



活動期間:2003年~2008年
プロジェクト実施規模:511家族
プロジェクト対象地域