ヒストリー

537152_489935161052327_1903216251_n.jpg

ボリビアとの出会い

南米最貧国のボリビアで青年海外協力隊に参加したDIFAR代表・瀧本里子さん。
アメリカでの農業実習を終え、彼女は野菜隊員として任地での活動に邁進していた。
ボリビアの人との交流の中で、現地の暮らしやボリビアに惹かれた彼女は、2年間の任期の後、単身ボリビアに戻ることを決意。
家族や知人の支援を募って、ボリビアでの「現地に必要な」支援を続ける。DIFARの立ち上げだ。
貧困の原因は日本の資本主義から出てくるアンバランスさ、支援のやり方として遅々として進まないプロジェクト、現地のニーズと一致していないプロジェクト。
彼女が現地の人の暮らしを見て、現地の人が本当に求める、現地の人が中心となって行うプロジェクトを通して生活をよりよくする。


_NowPrinting_t10.jpg

プロジェクト1 「ねずみバンク」

彼女が行ったことは、名付けて「ねずみバンク」プロジェクト
現地では貴重な食材であるクイ(てんじくねずみ)をDIFARが購入し、殖やし、地域の人に分配する。各家庭で食べながら、殖やし、受け取ったネズミの数を返してもらう。
栄養改善としてタンパク質を摂ることのできる、「ネズミの銀行」を始めたのだ。
ペットとして家族の一員として育てつつ、今日の夕ごはんにクイがある! 鶏肉に似てやわらかくておいしい、とのことです。 


_NowPrinting_t10.jpg

プロジェクト2 赤ちゃんを助けたい!「エコサントイレ」

彼女は活動を続けながらも、ボリビア人と結婚して、ママとなった。
現在、彼女は3人の子どもを育てるワーキングマザーである。
ある日、わが子が自分の腕の中で弱っていく… 
下痢が止まらない。どうしよう!?
病気で弱っていくわが子を見て、この地域の衛生状況に目を向けてみる。
・・・川の水の汚染が原因であった。
おしっこや、うんちはどこでするか?? 
「トイレ」という場所が決まっていなかったりすると、隠れることができるところで自由気ままに。
汚物は巡り巡って、川の水に流れていく。
その水で生活している現状があったのだ。

この地域の家庭にトイレはいくつある? 
家庭調査をしてみると、30家族中2家族。 
子どもたちは「トイレは必要だ」と考えている。
学校にはトイレが設置されていている。が、家庭にはない。
日中、隠れるところがないと困ってしまう。恥ずかしい。
そんな気持ちも相まって、家族全員が「トイレは必要である」と考えた家族から、お金も自分たちで少し負担してもらい、自分たちでトイレをつくり、自分たちでトイレを管理してもらう。
水のいらない、手作りできる、地球にやさしい500基のエコサントイレを作りっていった。
トイレを通して、下痢になる原因や、手洗いを行い病気を予防する、家族全体で地域全体で考えてもらう機会も合わせた、だ。



_NowPrinting_t10.jpg

・プロジェクト3 生ゴミをお金に!

そのトイレは、汚物を砂と合わせて堆肥にするシステムであった。
ボリビアの現地の人たちはその「堆肥」に興味を持った。
堆肥があれば、自分たちの農業に役に立つ。作物が育つ。食糧が増える。市場で売ることができる!
もっと堆肥を作りたい! そんな声を聞いた、里子さんは生ごみを堆肥にするプロジェクトを開始した。
果物のかすや野菜のくずなどはポイ捨てする現地の人たち。
ゴミだったもの、が集めて、「堆肥」となれば、自分たちの生活をよりよくするものになる! お金につながる!
現地の家族は昨日までは捨てていた生ごみを、集めた。
地域に堆肥場を作り、地域でゴミを回収する日を決め、生ゴミが堆肥となっていった。
もともと農業地域だったこともあり、研究を重ねた結果よりよい堆肥を作る技術も、現地の人の中で伝わっていき、今では堆肥の技術者が市役所職員として雇用されている。
地域の中で生ごみを堆肥にするシステムが生まれ、地域の人たちが理解して、地域の中で運営されていく。
ボリビアのコマラパ市は環境モデル都市、として近隣都市だけではなく隣国パラグアイやブラジルからも視察が来るほど有名になっていった。


_NowPrinting_t10.jpg

・プロジェクト4 あふれるゴミの街にリサイクル革命!

コマラパ市の隣にあるバジェグランデ市の市長は悩んでいた。
自分の市のごみ捨て場がもう、すでに、満杯状態。
ゴミの行き場がない。
また、ボリビアは生ごみだけでなく、ビニールやペットボトルなども道端にポイ。分別とは何??
ゴミを減らすには、リサイクルできるものはリサイクルしていくこと。
そのためには道端に捨てるのではなく、きちんと分別すること。
そういったゴミに対する意識も含めて、DIFARと一緒に事業を開始したいと声をあげたバジェグランデ市長。
バジェグランデはあのチェ・ゲバラの最期の地ということで世界中から旅行者が集まる観光都市、でもある。
コマラパでのシステムを、バジェグランデでも。
生ゴミから始まった分別の意識を、自分たちの出すごみ全てに広げて考えてみる。
自分たちの住む町の課題を、自分たちで解決しようとする。
今まで援助慣れしていたボリビアの人たちの意識改善である。
自分たちで自分たちの暮らしをよりよくしていこう、これがNGO・NPO、市民活動である。
DIFARの願いでもあります。
 
2013年からJICAと共同でバジェグランデ市との事業が開始されます。
今後は日本の子どもたちと、ボリビアの子どもたちの環境に関する交流を通して、
距離は離れている国だけれども、共に地球に住む仲間、としてゴミの問題に取り組む。意見を交わす。考えを広げる。
DIFARはこれからも、現地の人たちの自立を目指して、よりよい地域の家族の暮らしを目指して、前進していきます。