パンパグランデ市はボリビア、サンタクルス県のバジェ地方にある人口1万人の小さな町です。
2013年に青年海外協力隊の環境隊員が赴任し、精力的に活動され、
2016年からパンパグランデ市とDIFARが協働して地球環境基金から予算をいただき、
農薬容器を含む廃棄物リサイクルシステム導入のプロジェクトを実施しています。
農薬容器の回収プロジェクトは、DIFARの事業ではじめての取り組みです。
市役所のスタッフ、アレックスさんが農薬容器回収の担当をされています。
このような、わかりやすいパンフレットを配って、
農薬容器の3回洗浄を呼びかけています。
「友人や生産者のみなさん、この7つの手順でお金を節約するだけでなく、一番大切なあなたや私たちみんなの健康を守ることができます!しかも環境を汚染することもないのです!」
とパンフレットに書かれています。
パンパグランデ市は農業が盛んな町で、人口の8割が農業従事者です。
農薬の使用も盛んですが、使用した後の農薬容器の処理のことまできちんと啓発がされていなかったため、
あちらこちらに使用後の農薬容器がほったらかしになっていました。
2016年に事業が開始されてから、昨年だけで1500㎏の農薬容器を回収することができました。
回収のために、こちらのかごが設置されました。
こちらは設置前のかごです。
これをトラックに積んで、コミュニティのアクセスしやすいところに設置します。
そして年に4回、農薬容器回収キャンペーンをポスターで呼びかけます。
各集落を周り、啓発活動も行います。
最初は「市役所が農薬容器を回収して金儲けをしようとしている」と住民から疑いのうわさが流れたりもしました。
疑いを晴らすために、なぜ農薬容器の回収が必要なのか、
農薬容器を使ったまま放っておくとどんな被害があるかを丁寧に説明し、農家の方の誤解を解いていきます。
キャンペーン後の回収の風景です。
農家の方々が農作物を運ぶ袋に使用後の農薬容器を集めて、かごに入れておいてくれます。
あつまった使用後の農薬容器を、市役所のトラックで回収します。
このような地道な活動によって、少しずつパンパグランデ市では使用後の農薬容器の放置が改善されています。
次回の報告では、パンパグランデ市での環境教育や有機ごみの分別回収の様子をお伝えしたいと思います。
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